記事一覧

たけやだより

秋も深まりつつあります。
いつの間にかキンモクセイの香りが漂い
秋に乗り遅れた!と瞬間思いました。
季節をじっくり味わいながら・・・
そう思っていたのに、「忙しい、忙しい」
時の圧力に流されていました。

さて、そろそろたけや便りの季節です。
投稿をお考え下さっている皆様
10月20日くらいまでにお届け下さいますように
伏してお願い申し上げます。



  
B!
  

たけやだよりVOL.31  その5

《出汁巻き玉子》

お惣菜とお弁当を始めて半年が経ちました。
メニューをブログに載せていましたが、日々に追われサボっています。
メニユーも色々と変わり、コロッケも種類が増え、形も様々です。
今のところの一番人気は「出汁巻き玉子」でしょうか。お店でも召し上がっていただけますから、
ご注文も多いのですが、買いに来て下さるお客様の人気もありますね。ジューシーでおやつにと求めて下さる方もおいでになります。
 近くの施設にお住まいの女性が、お友達にご紹介くださり、その輪が広がっているケースもありまして、
本当に、ただただあり難いです。

《たけやの手羽先》
 たけやは長年続けた串焼きをやめました。
途端に、「おやじさん元気?」「また入院したんじゃないの?」等々。
例の「おやじ死亡説」まで出るんじゃないかと思うほどご心配頂きました。
そして、店主がどうやら元気らしいことを確認されると、「何でやめたの!大好きだったのに・・・」と言って下さいます。
そこで、「手羽先」だけは今もお惣菜のケースに入っているんですよ~。これはレンジで暖めていただくと美味しく食べて頂けます。
おっと、あの焼き立ての手羽先をご存知の皆さん、あれと同じだと思ってはいけません。(笑)

《たけやのカレーライス》
客様のご要望で、カレーライスを作らせて頂くことにしました。季節によって変わるようなカレーも良いなぁと思案中ですが、
このお便りがお手元に届く頃には、お買い求めいただけると思いますので、
どうかよろしくお願いいたします。もちろんテイクアウト出来ます。

《コース料理》
★季節を味わって頂く、お任せコース料理は
 (先 付・ 造 里・ 焼 物・ 箸休め・ 
揚 物・ 煮 物・ 止 椀・ デザート )等
お一人様三九九〇円(税込み)
お二人様より、前日までにご予約ください。
その他、ご予算に応じて、また、お集まりの皆様に応じたお料理を様々にご準備させていただきますので、
お気軽にお申し付けください。
これからは鮎も美味しくなりますし、もうそろそろ鱧(はも)の季節になりますね。 
夏野菜も美味しくなりました。涼やかな料理でこの夏を乗り切りましょう。



  
B!
  

たけやだよりVOL.31  その4

《遠来の友・・・》
突然、その人は飛び込んできて
「私、判りますか?」 
私は面食らって「???」
「私、北九州の○○です」の言葉に「えーっ?
和子さんですか?」
「そうです、そうです。とうとう来ちゃったんです。行こう行こうと思っていたんですけど、なかなか行けなくて。
今回思い切って電車で来てしまいました」と少し涙ぐんでおっしゃいました。
彼女は店主が昔勤めていた会社の同僚でした。
私たちが結婚し小倉に住んでいた頃、一度だけ我家に遊びに来てくれたことがあります。
私と同じ年の彼女は職場のアイドル的存在で、
皆から可愛がられている様子でした。
その後、年賀状や、たけやだよりが互いの間で交わされるだけで、お会いすることもなく四十年近くの時が流れていました。
和子さんは二~三年勤めた後、結婚し退社。
その頃一緒に働いていた仲間の消息を、店主から聞いて、「えーっ そうですか、懐かしい~~」と言いながら、昔話に花が咲いていました。
面影もほとんどなくなっているほど年を重ね、互いに一度しか会っていないのに、あの日の出会いは良く覚えているなんて不思議でした。
私は勤めの経験がないまま結婚していましたから、社会の第一線で働いている彼女がとてもまぶしく感じたことを覚えています。
和子さんは「親が決めた人のところへ遠くからお嫁に来るなんて・・・その事が驚きでした」と、当時の印象を語ってくれました。
本当に「出会いは人には作れない」その日、実はご予約頂いていた方々が、夕方キャンセルされていたことも、決して偶然ではなく、
まるで、お席を空けて下さったかのようでした。
また、この日、遠来の友は、更に遠く舞鶴からもおいでくださいました。下京町時代から、ご兄弟でたけやを大切に思ってくださって、私達も大好きな方です。
カメラと手帳は必需品。びっしりと書き込まれた手帳の文字の小さいのな「よくもまあ こんなに書けますねぇ」と驚嘆の声を張り上げてしまいます。
下京町時代の懐かしく、貴重な映像も頂いていますが、このカメラは何代目になるんでしょうね。
 この日カウンターで出会われた方々は、初対面でしたが、お話が弾み、皆さんで出会いを喜び、味わうときを頂きました。
んの!



  
B!
  

たけやだよりVOL.31  その3

《おまわりさん》
そうそう、こんなこともありました。
天神二丁目の新道から福石小学校の前あたりに出るカーブがあるんですが、
天神山から降りてくる車が見えにくいので、ぐぐっと前に出て、首を伸ばし確認します。
いつものようにこの日もそうしたんです。
すると、ピピピーッと笛の音がして、笑顔のおまわりさんが飛び出してきました。
「ここは一時停止ですよ~ なぜ止まりませんか?」と聞かれたので、「ここからでは向こうの車が見えませ~ん」と答えました。
更に「横断歩道があるでしょう。歩行者が大切です。横断歩道の前で一度止まってから、そして先に出て確認して下さい」と言われ、
「あっ、そうか!」と、今更ながらバカな私ではありますが、思わず
「有り難うございました」と言ったんです。
 後で、家族にこの日の出来事を話すと、「よく違反切符を切られんかったもんだ」と口を揃えて言われて、
ようやくそういう事態だったんだと解った次第です。(免許返したら?との声も・・・)
あの時のおまわりさんは満面の笑みを浮かべ、まるで小学校の先生のようでした。
私は「教えて頂き有り難うございました」の意味でお礼を言い、そのまま立ち去ったのですが、本当に鈍感ですね。
今では交通ルールをしっかり守るように心がけ、特に、例の一時停止の所ではきちんと止まり、左右の確認を怠りません。



  
B!
  

たけやだよりVOL.31  その2

《祈り心》
どこからともなく聞こえてくるピーポーピーポーのサイレンの音。「救急車だ!」と思うと緊張して身構えてしまいます。
ピタッと行き交う車が止まり、救急車をかわすために、あるいは徐行し道を空けようとする現場に出くわすと、
感動してしまうのは私だけでしょうか。
いつもは我先にと、スピードを出し、信号は無視、割り込みは朝飯前の、傍若無人の振る舞いが少なくはない路上で、
申し合わせたように道を譲る人たち。ピーポーピーポーのサイレンに命の危機を感じ、
「助かって欲しい」「助けたい」との願が引き出されていくんですね。 
人間って素晴らしいなぁ、皆、本当は優しいんだなぁって、感動し温かい気持ちになります。      
先日、京町の交差点で、中年の男性が横断歩道を渡っていらしたんですが、
足が不自由なご様子で、少しづつしか前に進めません。青信号から赤に変わっても、道の半分しか進めないのです。
それでも彼は先へと懸命に足を動かし、時にこちらの車をチラチラと見やりながら、歩き続けます。
六車線分あるわけですから遠いんですよね。
その間、車は動かず、どこからもクラクションが鳴る事もなく、じっとその人を見守っているかのように待ち続けていたんです。
 みんな優しいなぁって、特に震災からこっち、そうしたひとつひとつの出来事に感動してしまいます。
それは日本中の人たちが同じ思いなんじゃないかなと確信します。
やがて、渡りきった彼を見届けた後、ゆっくりと車が動き出しました。



  
B!
  

たけやだよりVOL.31  その1

《深い悲しみの中で》
三月十一日の東日本大震災で被災された多くの皆様に、心よりのお見舞いを申し上げます。
この未曾有の災害は、私たちに人間の絆を思い出させ、この普段は意識もせず、
忘れていた絆こそが大きな力となっていくのだと感じております。
 また、思いもよらない自然の破壊力を前に、私たちは何が起こってもおかしくはない世界に生きていることを改めて思い知らされます。
これまでの生活がずっと永遠に続くかのように生きている自分がいます。
明日は必ずやって来ると、信じるも信じないもなく自動的にそう思っています。けれども、来ない明日がやって来るんですね。
大切に日々生きていきたいと思いました。

「まさか、主人とこんなに早く死に別れるとは思わなかった。これからっていう時だったのに。
ホントにもう話しが出来んのねぇとおもった・・・」
そうおっしゃった女性のそばで、先ごろ奥様を亡くされ、一人暮らしをされている男性がうなづいておられました。
「この世は忍土。しのぶという字は心の上に刃を乗せるって歌の文句にあるけど、ホントにそうだよねぇ」
「辛いけど、生きてる間はお互いに頑張りましょう。いいこともあるし、美味しいものも食べられるしね~~」
 初めてお会いした方でもそこには何かしら必然があって出会いを恵まれるんだといつも思います。
この日の出会いも、必要な人が必要な人の傍に座られて、痛みによる共感と癒しが起こっていることを感じました。
「またお会いしましょうねぇ」と言って別れられるのですが、皆さん元気になられています。
本当に有り難いと思います。



  
B!
  

たけやだよりVOL.31

雨に濡れた紫陽花の美しさ・・・どこからともなく漂う
沈丁花のかぐわしさ・・・
この時期にしかない季節を存分に味わいたいと思いながらも
お日様が恋しい!
思いっきり布団を干したい!

たけやだより夏号できました。そろそろお手元に届くことかと思います。
全国から今回も楽しいお便りをたくさん投稿いただきました。
有り難うございます。この場をお借りしてお礼申し上げます。



  
B!
  

たけやだより

もう六月の声を聞きますが、そうなりますと「夏号」です。
年に3回しか出さないのに、あっという間に巡ってくるのは
年を重ねたからだと友人が笑います。
年をとればとるほど、時間が早く流れてゆくように感じるそうですが、
ともかく皆様へのお便りの準備をせねば!

たけや便りの投稿をお待ち申し上げます。
楽しいお便り、悲しいお便り、嬉しいお便り、
是非とも、よろしくお願いいたします。



  
B!
  

たけやだよりVOL.30  その4

<小島しいたけ>
カウンターのショーケースの中でも一番多くの場所を占めて、堂々と並んでいるのが「小島椎茸」です。
もう可愛くて可愛くて、まるで自分のペットのようにいとおしい感じです。
皆さんも必ず眼がいくらしいんですよ。「すごーい!」「立派ですね~」という声がたくさん聞かれます。
炭火を用意して、その上にこの椎茸を載せて、水分がじわじわっと出てきたら、さあ召し上がれ。
口の中で香りがはじけて「おいしい~~~」の嬉しい合唱です。
実はこの椎茸、私が勝手に「小島しいたけ」と呼んでいるんです。小島さんが愛情かけて育てている椎茸なので、そう呼ばせていただいているのです。
以前はご主人とお二人で育てていた椎茸も、若くして亡くなったご主人の支えを失い、今は経営を別にゆだねて、
椎茸を育てることに専念されているのですが、この方との出会いも不思議。
そしてこんなに彼女を好きになるのも不思議。
椎茸をもらいに行くと、可愛い可愛い椎茸たちが私を迎えてくれるのですが、「全部連れて帰りたい」が口癖になりました。それほど可愛いんですよ。 
時々店主も同行して、すっかり小島さんとは顔見知りですが、店主が昨年、心臓の手術をした時も、とても案じてくださいました。
そのまなざしの先には、やはり同じ心臓の病をお持ちだった亡きご主人への想いが感じられます。
いつも店主に注がれるまなざしがあんなに優しいのは、愛するご主人と重なって見えるんだろうなあと、胸がキュンとなります。
「小島しいたけ」
とっても贅沢な時間を味わって頂けます。たったひとつの椎茸のために、飛騨コンロに炭を起こして、
今か今かと、水が上がってくるのを見つめながら待つんですからねぇ。
ワクワクしますよ。



  
B!
  

たけやだよりVOL.30  その3

<お弁当とお惣菜>
それは不思議な感覚でした。
おひとりのご高齢の女性から宅配弁当のご注文を頂きました。
料理人の息子は、まだお会いしていないその方のことを「おばあちゃん」と呼び、
(お嫁に行かれるくらいのお孫さんがいらっしゃるとお聞きして)献立を考え始めていました。
「こんなのはどうか。あんなのはダメかな・・・」まるで自分の祖母のように。
どこかで亡くなったおばあちゃんのことを思っているのが分かります。
「疲れとってもおばあちゃんのことを思うと不思議と力が湧いて来るけんね~」
とは息子の弁。
 おひとりお一人名前がついている「その方」のためにお弁当を作っています。好き嫌いや、生活パターンなどもわかってきて、
いつの間にか家族のようになっていくんでしょうね。毎日毎日の献立と料理は大変ですが、やりがいのある仕事だと思えます。
少しづつですが、お惣菜を買いに来て下さるご近所さんも増えてきて、若いお母さんなどは「助かります」と言ってくださいます。
「もっと忙しくなったら力になりますよ」と申し出て下さっている頼もしい主婦もおられます。
やるだけ精一杯やっていれば、きっといろんなところから助力を戴いて、この輪が広がってゆくんだろうなと希望を持っています。



  
B!