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たけやだよりVOL.36  その5

(コース料理)

★季節を味わって頂く、お任せコース料理は
 (先 付・ 造 里・ 焼 物・ 箸休め・ 
揚 物・ 煮 物・ 止 椀・ デザート )等
お一人様三九九〇円(税込み)
お二人様より、前日までにご予約ください。
その他、ご予算に応じて、また、お集まりの皆様に応じたお料理を様々にご準備させていただきますので、お気軽にお申し付けください。

(蕎麦ランチ)

 蕎麦のランチを始めてから、意外な人が実は 「蕎麦好き」だった事が判明して、驚くことがあります。
佐世保は、蕎麦よりうどんのほうが馴染みがあると思っていましたので、「美味しい蕎麦屋を 探して他県まで行くんだ」等というお話を伺うと、
「蕎麦とは何ぞや」と思ってしまいますね。
 そして出会いとは不思議です。
もし美智子さんと「美味しいそばを食べに行かなかったら」
「もしその帰りにコーヒーを飲みに行かなかったら」
 そしてそのお店の隣りに「そば粉を売っていなかったら」・・・それも不思議なんですけど、一番の不思議は、
私の心がそのそば粉に手を出して、 そばを作ってみようとしてしまったんですね。
それはさらに連鎖して、料理人の息子の心にも火を灯し、近くに蕎麦職人だった先輩がいて、
その先輩の心から、沈みかけていた蕎麦への情熱も引き出してしまったんですね。
そして短い時間に、たけやを蕎麦ランチの店に替えてしまいました。
何か見えない糸のようなものがあって、するすると引っ張られていくような感じ。
きっと、それは用意されていて、私が糸の先を引っ張ったのかもしれませんね。
そのためには美智子さんと出合わなければならなかった。
そこにそば職人の先輩もいてくれなければならなかった。
なんて考えていくと、ひとり欠けても成り立たない!
みんなジグソーパズルの大切なワンピース。

 美智子さんは蕎麦を食べながら「不思議ですよねぇ」と楽しそうにおっしゃいます。
そうそう蕎麦ランチに「小鉢」が付いているのも美智子さんの希望だったんですよ。
さて、メニューが増えました。

冷  
ザル蕎麦     800円
つけとろろ蕎麦    950円
天ザル   1300円
つけ鴨   1100円

かけ蕎麦       800円
とろろ蕎麦      950円
海老天蕎麦     1100円
鴨南蛮   1100円

天婦羅   500円
炊き込みご飯   150円
午前 11時半~ 2時まで営業。 20食限定です。 



  
B!
  

たけやだよりVOL.36  その4

(プレゼント)
 我が家の玄関にプレゼントが忽然と現れたのは、昨年の暮れのことでした。
「まあ!どなたから?
名前が無い!」それから、あの人かな?この人かな?と思い巡らすうち、
「あっ、そうか。Yさんだ」洋裁が上手だし、最近は和裁もしているんだった。
 プレゼントの中身は、古布で作られた作務衣の上下と美味しそうな 大分のお土産 でした。
ただ、作務衣のズボンのウエストが細くて、Yさんが作ってくれたにしては変かな?私の体型はご存知だし・・・。
でもきっと彼女だ。
そう思い早速お礼の電話。
「ゴメンナサイ。それ、私じゃありません」

 店主にあれやこれやと話しているうちに「あっ、そうだ、Kさんだ。
大分に行ったんだ。よく行ってるもんね。和裁も上手だし。
通りがかりに置いていってくれたんだ」そこでTEL。
「私じゃありません。でも、ちょうどお話したいと思っていたんですよ~。なんてタイミングがいいんだろ」
二人でしばしおしゃべりタイム。
「リフレッシュできた。仕事頑張ろう」ってKさん。
 彼女頑張り屋さんだから私も元気をもらって久しぶりに楽しい時間を過ごすことができました。
 けれども、そうなると、一体プレゼントの主はどなた?
「あとで連絡がくるはずだから待っとったらどうか」という店主の声を右から左へ流しつつ
「あっ、そうか、Tさんだ」よく旅行に行かれるし。誰もいなかったから置いていかれたんだ。忘れていた。
えーっ、違うのか。じゃあ誰?
近くにいらしたのに忘れるなんて。さっそく電話してみよう。
すると「いいえ、持って行ってません。」
「・・・じゃあ、誰???」
 私って、自分で勝手にストーリーを作って思い込んで、もう、妄想の域に入ってますよね。
そういえば、長男が二歳の時、佐世保にサーカスがやって来たんです。もう昔々のことですけどね。
ふたりでサーカスを見に行って、テントを出たところで、お菓子の袋を座席に忘れてきた息子に、
「ちょっと待つとってね、動いたらだめよ」と言い聞かせ、テントの中に取りに返りました。
戻ったら息子がいない!
「さらわれた!」と思い込みました。
 だって、母が「サーカスに売られる」だの「人さらいをしていく人がいる」だのと、小さい時から聞かされ続け、
「知らん人についていったらダメよ」が決まり文句でした。
だからサーカスの人たちが住んでいるテントの裏辺りを何度も何度もぐるぐる廻って探しました。居ません。
そんな私の様子を見て察したのか、  サーカスの一員の女性が、「奥さん、ここには居ませんよ。私も親ですから」と声をかけてくれました。
そんなこんなしている間に息子はどんどん外へ外へと歩いて行ったんでしょうね。
でもお陰様で、親切なおばあさんに出会い、連れられて、私は息子と涙の再会を果たしたのでした。
 「きっとそうだ、そうに違いない」そうやって、真実かどうかより、思い込んだら歪曲してでも思い込みを通す。
私の危険な心の傾向ですね。
そうそう、それで、後日電話を頂いたんですが、何と!
 むかしむかしに一緒に箏のお稽古をしていた友人でした。
「ああ そうだった。彼女は近頃お寺でご奉仕をしていると言ってたっけ。
そういえば、偶然、日曜日に金立のサービスエリアで会ったときに、大分に行くって言ってたっけ」
 本当に私は思慮が浅く、洞察力に欠け、ものが 真っ直ぐに見えていないんだと、得心しました。
この事件の関係者(関係者にさせられた)の皆様、ご迷惑をおかけいたしました。
今年は少し落ち着くぞ~~!



  
B!
  

たけやだよりVOL.36  その3

(美術館にて)
 友人の作品が展示されているので覗いてみようという軽い気持ちで美術館に行きました。
表に「長崎県選抜作家美術展」と物々しい看板が立っていました。
平日の午後は人の影もまばらで、ゆっくり堪能しました。
 絵画も書も工芸も彫刻も、どれもが素晴らしい。匂い立つような花の絵からは本当に香りが漂うようですし、
彫刻群の間を歩けば人の気配がして、
確かに彼や彼女らが生きていました。
いや、驚きました。
 人が全身全霊をかけて産み出すもののすごさは、単に上手いとか下手とかいう言葉は似合いません。
日常の喧騒から離れたこの場所こそが、私たちが思い出さなくてはいけない空間なんだろうなぁって感動とともに思いました。
このまま帰るのが惜しかったので、もう一度ぐるりと巡り、楽しませて頂きました。



  
B!
  

たけやだよりVOL.36  その2

(還暦に)
 「花のニッパチ」といわれた昭和二十八年生れは、今年還暦です。
「六十歳なんて信じられない」と思いながらも、高いところに登るのが怖くなったり、
 思いっきり走ったり出来ない、おまけに一日に何度もつまずいて・・・。
いろいろ年齢からくるものもあるんでしょけど、もちろん車にばっかり依存して運動もせず、楽チンを決めこんだツケです。
だって、もっともっと先輩諸氏は元気に颯爽と歩いていらっしゃる方が多いですし、
こんなことを年齢のせいにするな!ってゲキが飛びそうです。
 店主が還暦の時「フォトアルバム」を作ってもらいました。
それがとっても素敵で、「私も六十歳になったら作ってね!」とお願いしていました。
まだまだ 先のことと思っていましたが、とうとうこの一月に撮影の時を迎えることになりました。
撮影ですから、うんと時間がかかると思いきや「一時間ほどですよ」との返事に「えーっ」と驚くと
マックいわく「そんなに長くやってたら疲れるでしょ」じっさい二度、着替えたのですが一時間ほどだったでしょうか。
どんな風にしてもらおうかなぁといろいろ思い巡らしていたんですけど、
たけやのユニフォームの着物と割ぽう着。そして長年エネルギーをかけてきた箏。
それから、私の人生の師である高橋佳子先生との絆を何かの形で残しておきたかったんですね。
二十七年前の出会いから私の人生は、例えて言うなら白黒からカラーになるくらい変化し、
今のかけがえのない幸せを頂いたんですから。
そこで「かの地へ」というご本を読んでいるスタイルはどうかなと思いました。
 そして、私の人生の始まりから一番影響を与えてくれた母、又、私を育んでくれた両親、兄弟たちの写真も入れてもらったんです。
六十年といえば長い長い年月です。ひとつひとつの出来事が折り重なっているんですけど、このアルバムに集約して下さいました。
 とにかくマックはすごい!
何がすごいって、素人の私が言うのもなんですが、たったあれだけの短い時間と会話の中で、私の想いをくみ取ってくださり表現してしまう。
その表現もとても繊細なんですよ。皆が、その色づかいに圧倒された様に、心憎い仕掛けがしてあって、ため息が漏れていました。
普段の私がそこに居ましたし、とても自然な中でそれを芸術の域にまで持っていってしまう。
「彼はただ者ではない」って感じで皆さんの意見が
一致しました。
数年前に、友人の娘さんの結婚式で、プロのメーキャップを体験したことがあるんです。
「へエー綺麗にしてくれたもんだ」と思い、たまたまご一緒していたマックさんに写真を撮ってもらったんですよ。
そのままの顔で家に帰り店主や息子に「どう?」
というと、
「なんか、そい、おかしかなぁ」と店主。
息子に至っては「ばけもんじゃなかと?」
実は私も、私でないような感覚も確かにあったので、このアルバムはいつもの私でと思ってました。
そっけないほどアクセサリーも無く、化粧もクリーム塗っただけの、いつもの私で。  
 私のアルバムを店で一番最初に見てくださったヒロコさんご夫妻は「すごい、すごい」の連発で、
おまけに「マックさん、ただの酒飲みじゃなかった んですね。カメラマンだったんですね!」って
大変失礼?な感嘆の声を発しておいででした。
「そうですよ、すごいカメラマンだったんですよ。」
「私たちも撮ってもらいたい。仲間とお酒飲んでいるところも入れて欲しいから、たけやで撮ってもらおう」
ヒロコさんご夫妻も「年男、年女記念アルバム」を作成してもらうんですね、きっと。
 六十歳の記念も良いですが、もっと若い時にも写しておくと良いですね。
だって、年齢は逆戻りしません。若いというだけで美しい時期がありますからね。
お客様のおひとりが「もっと年を取ってから今を見れば、
あの頃は若かったと思うんでしょうけどね」と笑っておられましたが、
十年後にもう一度店主と一緒にアルバムを作って頂きたいと願っています。
その時、この還暦アルバムを見て、「あの頃は若かったねぇ」って私が言うんでしょうね。
十年後、どんな私が居るのか、楽しみ、楽しみ。



  
B!
  

たけやだよりVOL.36  その1

(魔法の手?)
 たけやのすぐ目の前に「佐賀のガバイばあちゃん」?がおられます。もう八十五歳にもなられるそうな。
私たちが佐世保の天神町に越して来て、そろそろ四十年にもなろうかとしているのに足腰こそ少し弱っておられますが、
まだまだとてもお元気なんです。
 そのおばあちゃん、トメおばあちゃんなんですが、「魔法の手」を持っているとしか思えないほど、 
いろんなものがその手の中から生み出されていきます。
おうちのそばの空き地に野菜を作っておられるのですが、通りすがりの方から
「何でも良く栄えますね」と声を掛けられて『ごめんばってん、うちは、ドン百姓やけんね。
こんくらいの畑は朝めし前たい』っていうたとよ」と笑っておられました。
 本当にプロですね。土いじりが好きで好きで、娘の頃から家の仕事をして、牛まで使って耕したりしていたそうです。
おばあちゃんが「好いとる」とおっしゃるように、草を抜く時も素足で、それも掃除機でも掛けたように草一本残っていない!
草取りの場面も、苗を植える時も、苦にした様子がまったくないんです。いつもいつも土と対話しながら身も心も、
いよいよ元気になってゆかれるんでしょうね。
 おまけに、作った野菜で漬けた「つけもん」が旨い!
私は「紅しょうが」が大好きで、あの紫蘇でつけた 真紅のしょうがとご飯が口の中でまざってゆくのが、たまらなく好き。
食事はご飯としょうがだけでも大丈夫という人間だったので、おばあちゃんから「しょうが」を頂いた時は、小躍りしたものです。
それで、「あんた、しょうがば好いとったけん、取りにこんね」と声を掛けてもらうたびに、いそいそと出かけてゆくのでした。
そればかりか、味噌漬けも白菜漬けも奈良漬も、といった具合に、やっぱり「ドン百姓!」と自負されるだけあって手間ひまを惜しまず、
愛情をたっぷりかけて作られたものは、なんのかんの言っても心に届くものが違います。
そうそう「だご汁」も天下一品のようですよ。
 このおばあちゃんも四十年前は当然、今の私よりも若いおばさんで、近所の子供や、
働くお母さんの子供を預かってお世話されている時代に、初めてお会いしたのです。その頃から面倒見の良い人だなあと思っていました。 ご主人様も地域のお世話をされていました。当時はこの辺りにも子供が多かったんですけど今では寂しいものです。
車も少なかったんでしょうね、うちの息子たちや近所の子供たちが、プラスチックで出来た三輪車にまたがり、両足で地面を蹴って、
坂の上からおばあちゃんの家の前の道まで、ノンストップで滑り降りていましたが、今考えても恐ろしい。
 子供たちの身体能力ってすごいですよ。
ガラガラ、ガラガラって音が、雨が降らない限り
毎日響くんですから、当時、昼間に寝ておかなくちゃいけない仕事人たちは「やれやれ」といった思いだったと、
この程お聞きし、恐縮しましたが、
それでも当時は苦情も言われず「子供は元気が一番」と、地域全体で見守り育んで下さるといった風土がありましたね。
 トメおばあちゃんは、赤いほっぺに満面の笑みを浮かべて、昔語りをしてくださいます。
昔の人の暮らし向きや食べ物のこと。習字が好きだったこと。
たぐってゆくと、私の両親をご存知の方とも親しい間柄だったこと。
そして、四十年前に近くで仲良くさせて頂いていたご家族の話になり、シゲチャン、ター坊といった懐かしい名前も出てきます。
あれからそんなに時が流れたんですね。
私たちも年を取るはずですね。
でも皆さんと出会えてよかった。



  
B!
  

たけやだよりVOL.35  その8

<終わりに>
店のメニューが変わるたび、そして店の形態が変わるたびに、品物が増えていきます。
その都度要らないものを処分すればよいのでしょうが、
何が要らなくなるのか考えることもせず、どんどん増えていきます。
すると、置き場がなくなり、いよいよ私共の居住区が侵食されて・・・。
私の部屋などは物置化している有様。
母は戦後朝鮮から引き揚げてくる時に、荷物を全部なくして、
着るものにも困ったと、よく話していました。
「そのうち、物のない時代がやってくるかもしれんから大事に取っとかないと」が口癖でした。
だからだと思うのです、私の「捨てられない病」。
でも、捨てられないけど、誰かが使ってくれたら手放せるんです。
これは「捨てられない病」の人達の共通の思いじゃないでしょうか。
「物への執着はだめよ。残った人に迷惑掛けるからね。」と友人の中には、意を決して処分する人もいました。
 捨てられないのは執着もあるでしょが、罪悪感もあるんですよね。
そして、捨てられないのは、実は、「生かしたい」の裏返しじゃないかな、とも思えて・・・。
私が着物をほどいて、せっせとのれんを作るのも、その思いが強くあります。
 だけども、この物置にしてしまった部屋の中から、自分にとって、大切なものを選び取って生きていく潔さが必要ですよ、
という呼びかけが届いていることは間違いがない!そう思います。
大切なものを選び取るのは人生も同じ。
本当のことを見極める心の眼が必要ですよね。



  
B!
  

たけやだよりVOL.35  その7

<コース料理>
★季節を味わって頂く、お任せコース料理は
 (先 付・ 造 里・ 焼 物・ 箸休め・ 
揚 物・ 煮 物・ 止 椀・ デザート )等
お一人様三九九〇円(税込み)
お二人様より、前日までにご予約ください。
その他、ご予算に応じて、また、お集まりの皆様に応じたお料理を様々にご準備させていただきますので、お気軽にお申し付けください。
これからはきのこも美味しくなりますし、炭の上で「ホウバ焼き」なども楽しみですね。

 <今年のおせち> 
「いつもたけやのおせちのことが書いてあるけど、遠くに住んでいるから無理よね」
というお声を耳にするたびに何とかしたいねと話していました。
ここ数年毎年関東までクール便でおせちを送ってきました。
毎回、おせちの形がくずれず届くというご報告を頂くたびに自信を?強めてまいりましたが、
宅急便の会社にお尋ねすると「離島を除いて、(沖縄以南も)全国元旦には
お届け出来る」との事でした。
もちろん送料等もかかることになりますから割高になりますよ。それでもよろしかったら、
今年は県外の皆様からのご注文もお受けしたく思っております。
ただし、数に限りがございますので、早めにお申し付けくださいませ。
十二月の上旬にはそろそろ締め切らせていただきたいと思います。
どうかよろしくお願い申し上げます。
おせちのお値段です。
    五名様用  三万円         
    二名様用  一万四千円  



  
B!
  

たけやだよりVOL.35  その6

蕎麦ランチ始めました
このお頼りがお手元に届くころには、たけやではお昼のランチが始まっていることでしょう。
蕎麦を打って、いろんな方に食して頂きました。「今日もある?」と聞かれるたびに「申し訳ありません」とお答えするのが辛く、
いっそ昼に食べて頂こうということで、当面、二十食の限定で始めることにしました。
 蕎麦と言えば、それまで「うどん派」だった私は、スーパーで安く売っている「ゆで麺」のそばが、
いわゆる「そば」なんだと思っていましたから、
「手打ち蕎麦」を食べたときの食感に感動しました。
そういえば、下京町時代には、よく「安来そば」を食べていたのに、です。
とにかく「手打ちそば大好き人間」に変身した私は、病み付きになりました。
私ばかりが、姉夫婦も同じく病み付きに・・・。
現在使っているそば粉は、静岡のそば粉です。
たけやと一緒で、家族で経営している製粉屋さんです。
注文を入れると、挽きたてのそば粉を送ってくださいます。
それが、料理人の手にはしっくり来るらしく、お世話になっています。

いま召し上がって頂いているのは「新蕎麦」です。
香りが違うなぁなんていっぱしの感想をお伝えしたりして・・・。
店の前に、緑色の、のぼりが立っていますが、
ご近所のお年寄りが「なんて読むのかね。分からんじゃないね。
蕎麦ならソバって書けばいいじゃないね。
誰に聞いても分からんかったよ。」
と不評です。
「生蕎麦」って書いてあるんですが崩し文字なんです。
実は私も読めませんでしたね。
こだわったのは元蕎麦職人の友人でした。
「ちゃんと吟味してこだわっている店はこの、のぼりでなきゃいかんよ。」というわけでして。

さてメニューですが、
★ザルそば  ・・・   八〇〇円
★天ザル   ・・・  一三〇〇円
★かけそば(温)・・・  八〇〇円
★海老天そば(温)・・・一一〇〇円
★炊き込みご飯 ・・・一杯一五〇円
★天ぷら  ・・・    五〇〇円
営業時間は午前十一時三〇分~午後二時まで。
二十食限定ですのでなくなり次第、勝手ながら
閉店とさせて頂きます。



  
B!
  

たけやだよりVOL.35  その5

<スポーツの秋>
ノルディックウォーキングと出合って五~六年ですか。風を切りながら颯爽と歩く感じがして、
当初はあちらこちらへと案内して頂くのが楽しみでした。
世知原に行った時も、店主と私はビギナーで、グループの皆さんとは別メニューを準備して下さり、のんびりとウォーキングを楽しみました。
インストラクターの御夫妻は、見ていても歩く姿が美しく、憧れて、真似をしていましたが、
時に褒められると、益々「頑張ろう」なんて、やる気満々でしたね。
私にとって、ノルディックウォーキングの魅力は、スティックのお陰で坂道も楽ですし、下りになるとひざへの負担が少ないことですね。
更に忙しい私には最適で、短い時間でもかなりの運動量になることです。
ただし、店主にとっては「杖」ですね。どう見ても「転ばぬための杖」以外の何物でもない。
けれどもそれも有りです。何にしても楽しみながら歩けることが一番ですね。
ところが一緒に歩いていた店主が入院したり、怪我したりで、この二年ほど、なかなか歩くこともままならなくなっていました。
「健康で長生きするには身体を整える必要があるね」と話し合い、ぽつぽつ近所を歩き始めることにしました。
颯爽と・・・まではいかずとも景色を眺め、また、車で山まで行って、
野原をゆっくり歩いたりと、様々に工夫をしてウォーキングを楽しみたいと考えています。



  
B!
  

たけやだよりVOL.35  その4

<ふじばかま>
今年でこの花ともお別れだなあ と思うと、これまでそんなに好きでもなかったこの花が、可憐に見えてくるから不思議。
秋の七草のひとつですよ。覚えておいでですか?念のため・・・
女郎花(おみなえし)・薄(すすき)・萩(はぎ)   
桔梗(ききょう)・撫子(なでしこ)
藤袴(ふじばかま)葛(くず)
藤袴は、母が植えてくれていました。生け花に必要なものが、あっちにもこっちにも植えてあったのですが、
お世話する人がいなくなりますと、あちらもこちらも荒れに荒れて、消えて行った草花が少なくありません。
いよいよこの辺りを掘り起こすことになり住処を失いつつある藤袴たちは、
友人知人に引き取られていくことになりそうですが、
先日、お彼岸にお墓参りに行く時、母に藤袴をと思い準備していました。
ところがうっかり持っていくのを忘れ、母に「ごめんね、せっかく用意したんだけど、バタバタして忘れたね~残念。
最後かもしれんからと思ったのにね~」と話しかけていました。
墓の周りを掃除していますと、なんと!三〇㎝ほどの背丈の藤袴が二~三本ですが咲いているではありませんか!
これまで一度も見たことも無く、母からも聞いたことがありませんでしたから、これが初めてだと思います。
弱弱しい「生れたばかり」といった感じの藤袴でした。
「あんたたち、天神で切られると思って急いでここに飛んで逃げてきたの?」と思わず言いましたが、それにしても不思議不思議・・・。
当り前になっている日常に変化が訪れ、当り前でなくなる時に、
やっと「大切」とか「かけがえが無い」という気持ちを味わうことが出来る。
これもまた、哀しいなぁと思う、今年の秋です。



  
B!