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たけやだより vol.41 その5

《終わりに》
 たけやだよりの始まりは、
「私たちも頑張ってますから、皆さんも頑張って下さいね」
といったほどの思いからでした。
 折々の気持ちを拙い文章に載せてお届けする時、
やはりそこには必ずどなたかがいらっしゃいました。
そのどなたかに向けて、お手紙を書いていたんです。
いつも読んで下さる方がおいででしたから、
お便りしていたんです。
 「今日はこんな事があったんですよ。こんな風に思ったんです。」
もうそれは子供の日記と同じように。
 宛名を書く時は更に、「あなた」に向けて書いていました。
もう何年もお会いしていないから、お顔もおぼろげな方もいらっしやいます。
転勤で移動されても、新しい住所に送らせていただいたり。
また、日本ばかりか、海外にも送らせて頂きますので、
もうお会いすることがないと思われる方も、少なくありません。
 でもたけやだよりがご縁になって、再会できる事もあるんですよ。
「どうもお見かけしたお方だなぁ」と記憶の糸を手繰り寄せても、肝心のお名前が出てこない。
勘違いも多くなってきましたが、
第一に、お互いに年を取っている事。
青年だった方も、十五年も二十年も経てば立派なオジサンですもん。
解ってしまえば、スルスルと当時の情景が蘇ってきます。
店主の記憶力は私の比ではありませんから、時空をひとっ飛び。
最初はひとりで始めた、たけやだよりでしたが、お蔭様で、
今では沢山の人のおたよりをお届けする事が出来ます。
おひとりおひとりの物語を一緒に体験させて頂けて、癒され、励まされ、勇気を頂きます。
 皆さんは気がついておられるでしょうか?
毎回毎回なんとなく全体を通して、
共通のテーマのようなものがあることを。
この四十一号も殊に今、全体を眺めてみた時にそう思えてなりません。
私は徒然なるままにしか書けない人ですし、
送って下さった原稿は到着順に掲載させていただくことがほとんどです。
それに毎回同じ人が投稿してくださるとも限りません。
お気持ちはあっても、様々な事情で書いていただけない方も少なくないんです。
ですから、出会いが人には作れないように、
たけやだよりもすべてがお任せなんです。
 秋号の発行を前に、私達の大切な友人、
「ミスター・丈夫」氏の訃報が届き、あまりにも突然の出来事に呆然としました。
奥様も、「前日まで元気にお話していたのに・・・」と、突然死を受け止めかねておられました。
 遺作になってしまった原稿を何度も反芻しております。
「いのちの重みについてふと思う」と題した
一恵さんの文章や、マックロクロスケさんの
お姉さまのことも、そして他の皆様からお寄せ戴いたどの文章からも、
「いのち」への同じ呼びかけが感じられてなりません。

人は永遠の生命を生きる魂存在です。
  丈夫さん、またお逢いいたしましょう。



  
B!
  

たけやだより vol.41 その4

《今年のおせち》
今年もおせちの季節が近づいて来ました。
そろそろご予約のお電話も頂いています。
 昨年は「ちょっと贅沢なお惣菜!」のコンセプトで作らせて頂きました。
皆様からもいろんなご意見や感想を頂戴いたしました。
本当にありがたいことです。
 今年はそれを基に、新たな挑戦を試みたいと考えております。
たけやのおせちは、五名様、と二名様用の
二種類をご準備させていただきます。  
 参考までに・・・
 下の写真は昨年の五名様用のおせちです。
二段になっておりますが、残念ながら写真の取り方が悪いために、上下が重なって見えます。
 二名様用は、箱も異なり一段で、内容も一部、違っているところがあります。
気になるお値段ですが、今年は消費税も上がり、苦しいのですが、昨年同様とさせて頂きます。
五名様用が三万円。二名様用が一万四千円です。

《「昨年の五名様用お品書き」です。》  
五島産天然伊勢海老唐墨和え 丹波黒豆    青梅のワイン煮 洋風栗きんとん 
鰻けんちん 海老のチリソース炒め 田作り  なまこ土佐酢漬け  サーモン松の実焼き 
 長芋梅肉コロッケ 数の子  出汁巻き玉子  鰤西京焼き 
 くらげと若布と胡瓜の酢物   牛タンの角煮風  スモークサーモンマリネ 
 ローストビーフのみぞれ和え 鯖昆布巻き 
自家製鶏ロールのジェノバソースかけ   
イクラおろし和え  合鴨ロースト 
砂肝の中華和え  紅白なます 干し柿 
ザーサイと蕪と蓮根の梅肉和え
裏白椎茸  丸十レモン煮  紅白蒲鉾
帆立のトマトソース

 《おせちのご予約》
 数に限りがございますので、出来るだけ早めにお願い申し上げます。
十二月の始めにはある程度の数量が決まりますと、
材料等の準備もありますので、助かります。

《年末年始の営業》
 今年の営業は十二月二十七日(土)まで。
 新年は一月五日(月)よりとさせて頂きます。

* 尚、契約のお弁当に関しましては、
  それぞれご相談に応じさせて頂きます。
どうか宜しく
  お願い申し上げます。
 



  
B!
  

たけやだより vol.41 その3

《パグゾー君・その後》
 二月生まれのパグ犬の「パグゾー君」ですが、そろそろ九ヶ月になります。
あっという間に大きくなって、「子犬」の時代を思い出せないほどの急成長振りです。
孫たちは夏休みを群馬で過ごしていましたので、
帰ってきた時にはパグゾー君の変化にびっくりして感嘆の声が聞こえましたね。
 実際とても大きくなりました。
この子は種類が違うんでしょうね。前にいた
パグ犬はここまで大きくはなかったように思いますし、顔もちょっと違います。
太く、重いにもかかわらず、動きは速く、
「カサッ」と袋を開ける音がしたかと思うと、
もうすぐ横にいます。
本当に、「どうしてわかるのかなぁ~」の連続です。
 いやしいと言えば、食べることしか考えていないだろうと思うほど、いやしいですね。
「くれ、くれ」と飛びついてきて、サッと、
「おすわり」姿勢になります。
ちなみにパグゾー君、食べる為の「おすわり」しか分かりません。
「待て」も「よし」も無視し続けて、マイペースです。
どう見ても可愛いお顔ではありませんが、一度
パグの虜になると、世界一かわいい顔に見えてくるから不思議な魔力です
こぼれ落ちそうなまんまるなオメメ。声に反応して首をかしげるしぐさ、トドのように寝転んで、
目だけ動かして周りを観察するしぐさ等、可愛くてたまりません!
 それまでワンともウンとも言わなかったパグゾー君がある日突然に、弱弱しい声で吼えたのです。
そこに居合わせたみんなは、きょとんとして、
「今の、パグゾーの声?」
一度声が出たら、それこそ無駄吠えの名人です。
玄関の「ピンポン」が鳴っても、玄関まで出て行って、余計なお迎え。
 柵を作っても自分で開けて出て行く始末。
でも内弁慶で、人の後ろに隠れながら「ウー」。
相変わらずの大きなイビキ・・・。
いつでも誰かのそばにいますね。ぴったりと肌をくっつけて。
息子が横になっているとその顔に自分の顔を押し付けながら寝ているんです。
「重たい」と言いながら身動き出来ずにパグゾー君の眠りをお守りしている息子でした。

そんなこんなで、家族一同このパグゾー君に癒されています。



  
B!
  

たけやだより vol.41 その2

《共食のススメ?》
 本当にずいぶん久しぶりに来店くださった
男性が「大将、死んだとじゃなかろうね」と、唐突に真顔でおっしゃるので、
「まだ生きていますよ。死んだらたけやだよりでお知らせしますから」と言いますと、
「そがんと書かんでよか」

 久し振りに来て見ると、店主の姿が見えない。
ひょっとすると・・・なんて思ってくださったんですね。
でも、その時、ちょうど入院中でした。
両足の静脈瘤の手術をしてもらったんです。
「もう入院はしないでしょう」と話していたのですが、こればかりは仕方ありません。
 お蔭様で手術は「あっという間に?終わっていた」と店主が言うくらい、
今回はゆったりとした気持ちで不安もなく、不思議なくらいだったそうです。
看護師さんが
「行ってきますって、奥さんにちゃんと言わんばですよ。」と促してくださるのに対して、
「九州の男はテレがあって恥ずかしかとさ。
そがんことは言い切らん」
とうそぶいて手術室に向かいました。
先回の心臓の手術の時は、店主ひとりで受けとめてのぞみましたが、
今回は、ふたりとも静かな気持ちでいるのが良く解りました。
ですから何の心配もなかったんです。

 私は仕事の合間を縫うようにして病院に通い、
持参したお弁当を広げ、一緒に食事をしたものでした。
「久し振りに一緒に飯を食うなぁ」と店主が言うんです。
そういえば、家にいる時はお互いに時間帯が合わずに、それぞれ個食になっていました。
これまでも入院した際には、出来るだけ一緒に食事をしていたのですが、
日常は孤食に、寂しい思いもしていたんでしょうね。
 同じ仕事をして同じ家に住んでいて、それでも朝も、昼も、そして夜も・・・。
なかなか一緒にゆっくり食事をすることがなかったですね。
 私たちは結構よく話しをする夫婦だと思いますが、お茶を飲んだり、コーヒーを楽しんだりするだけで、
食事の時間までは合わせられませんでしたから、
まるで、おままごとのような病室での食事会は、新鮮でしたね。



  
B!
  

たけやだより vol.41 その1

《すずめのお散歩》
  離れに続く通路に立ち外を見ると、すずめが五~六羽、お向かいの芝生の上を飛び回るようにして、
餌をついばんでいる様子が目に飛び込んできました。
 天気雨の中、あっちへこっちへ、木陰に隠れたり出たり入ったり・・・。
何でもない風景なのに、なんだかとても懐かしく、愛おしく見えてしまったのは、
我が家から庭がなくなり、あの、うんざりするほどのすずめの数と、声、声、声、を耳にしなくなって久しいからだと思い当たりましたね。
 あの頃は、桜の木も、どこもかしこも「すずめのお宿」で、そりゃあ、おしゃべりが、かしましく、うるさいほどでしたね。
店主が玄米をせっせと置いておくので集まりますよね。その代わりに「フンガイ」が・・・。
せっかく植えておいたハーブも、可憐な花も、ほとんどフンガイのため、使用出来ず残念なものでした。
なのに、今は、それさえも懐かしい。
 小鳥のしぐさがまた可愛らしいんですよね。見ていてちっとも飽きません。
おかげで、この日はゆったりとした時間を過ごすことができました。
そうそう、すずめといえば、家の前をちっちゃな保育園児が先生に連れられ、団体で通ることがあります。
近くの公園までお散歩なんでしょね。
突然、黄色い声が沸いてくる?感じで、思わず外へ出てみます。すると、いるいる、
小さな天使たちが、赤やピンク、青に黄色といった帽子をかぶり、おててつないで、
ぺちゃくちゃ
おしゃべりしながら歩いています。
その声音のなんと愛らしいことか!
何を言っているのか聞き取ることは難しいのですが、一生懸命話しているんですね。
思わずこちらのほほも緩んで、幸せな気分になります。



  
B!
  

たけやだより の季節

秋が深まり、自然の営みは今も常も変わらない様に見えて
思いもかけない試練を「災害」という形でもたらします。
本当に心傷む出来事が続く中、言葉もありません。

たけやだよりも、年に3回作成し、お届けさせて頂いておりますが、
お読みいただいた方からは「それぞれの人生に触れ、
しみじみとした気持ちになる」とのお声も寄せられます。
投稿してくださる皆様のお陰です。

どうぞ、11月の41号に向けて、皆様の投稿をお待ち申し上げております。
10月の半ばまでにお届けいただけますと助かります。
宜しくお願い申し上げます。



  
B!
  

たけやだより vol.40 その5

《 終りに》

 子供が小学校へ入学する頃、若い母親だった私は、とても不安でした。
「この子が悪い友人の仲間に入ったりするんじゃないか。
ちゃんと育つだろうか」など、自信のない私は、母が私を育ててくれたように、
「ちゃんと」育ってくれるだろうかと心配していました。
 私は若くして結婚し、子育てに突入。
いわば子供が子供を育てるといった言葉がぴったりの状況でした。ですから、この子が
「ちゃんと」育つか不安だったんですね。
 そのためには、良い教師、良い友人、良い環境、情操教育・・・。情報源は「良書」といわれる本でしたけど。
 でも、ある時、気がついたんです。
いくら自分の子供だけを守りたくても、私が いつも一緒にいるわけじゃないから守れない。
自分の子供を守るためには、クラスの子供たち全員を守るしかない。みんなが良くなければ
我が子は守れない!
 それからは学校の役員を引き受けたり、積極的に地域の行事にも関わってゆきました。

 今、日本も世界も大きく揺れて、どの方向へ行こうとしているのかと心配しますが、「国を守るのも」と、思うわけです。
国民を守るために、自国民のことだけを考えていては守れませんよ。
だって、世界との関わりなしに日本だって生きていませんから。
 世界の平和は武力では守れません。
このやり方は時代に逆行していると思います。

 本当に国民を守ろうと思うのなら、すべての人が幸せになる道を探すしかないし、そのほうが早道だと信じます。
私は、息子や孫を戦争には参加させたくありません。
どこの家の息子や孫だって、参加して欲しくありません。
語り継がれている戦争の悲惨さは、そのために延々と人から人へと繋いでいる筈です。
ひとりひとりが本当に大切ですし、
ひとりひとりが本当に大切にされる世の中を、
私もそのひとりとして、目指したいと思っています。 



  
B!
  

たけやだより vol.40 その4

《赤しそジュースのお話》

 以前、奈良のシブレットで頂いた「赤しそジュース」が美味しくて、
今年こそはたけやでも作って、皆さんに飲んでもらおう!と固く決めていました。
すると、早岐の平松地区の赤しそが手に入り、味も色も香りも、申しぶんない、赤しそジュースが出来たんです。
実に美味しい!

 でも、美味しいだけじゃなかったんですね。
赤しその、あの赤い色素はアントシアニンです。活性酸素を抗し、動脈硬化予防に大変有効なのだそうです。
そのアントシアニンとクエン酸が融合すると、あの酸味と透き通るような赤色になるんですね。

 そしてクエン酸も様々な効能があるのです。
糖質を分解しエネルギーに変え、ストレスを和らげ、疲労を回復し、血液の浄化、老化抑制、
ダイエットや美容にも効果があり、更に、免疫力強化、アレルギーの予防など、まだまだあるようですよ。
 冷たいお水やソーダ水で割ってお召し上がりください。
お持ち帰りようにペットボトルを用意しました。
500ml入りで600円(税込み)です。
2倍に薄めておあがりください。販売中です。



  
B!
  

たけやだより vol.40 その3

《古希のお祝いに》

 店主は今年古希になります。
体調が優れない時も多かったですし、何度も入院していますから、
本人は自身の父親が亡くなった六十歳という年を、一つの目標にしていたようです。
ところが、なんと! もう七十歳目前!

そしてのたまわく 「古希の祝いにパグを買うてくれんか」
私たちの大切な家族だったパグ犬が亡くなって七年程になります。
私たちも年を重ねてゆくので、世話が出来なくなることを考えますと、
もう一度パグと暮らしたいとは、なかなか決心しかねるところがありましたね。
 でも、店主にとっては大切な意味があるのだろうと、旧知の吉田さんにお願いしていたところ、
とうとうやって来ました。
二月生まれの男の子。

喜んだのは孫たちでした。とても可愛がっています。
ところで、名前はどうするの?ということで、ひと騒動だったんです。
すでに人の数だけ呼び名がありました。
息子たちにはこだわりがあって、最初のパグ犬の名前は彼のものなので、使わないのだそうです。
そういえば不思議と口にしませんね。
店主もそうです。
私はどうしても、とっさに
「キョウチャン」と出てしまいます。
 結局、名前は「パグゾー君」となったのですが、今でもいろんな名前で呼ばれています。
孫たちだけは「パグゾー」と呼びますが・・・。
 しかし、家族が一人増えるだけで家中大騒ぎで大変です。
でもでも、癒しそのものの存在の「パグゾー君」ようこそ我が家へ!
出会えてよかった!



  
B!
  

たけやだより vol.40 その2

《キース・ジャレットがやってきた?》

 以前「オイゲン・キケロ」を聴きながら、と題して書いた、たけやだよりを読んで下さった方から、
一枚のCDを頂きました。
 キース・ジャレットの「完全即興ライブコンサート」でした。
キース・ジャレット、ご存知ですか?
アメリカの有名なピアニストです。
作曲家でもあり、とても多才な人のようですね。
不思議な音楽でした。
たけやの高窓から見える緑のもみじや、木蓮の葉を眺めていると、
風になって、どこかの草原で聴いているような心地になります。
ぼんやりしている時も、少しも邪魔にもならず、
ピアノのソロなのに、柔らかいタッチで、これでもジャズ?って、素人は思ってしまいます。
彼は腕や指で力任せに弾いているのではなく、やはり、降りてくるものに指を任せているんだなと感じました。
だからその色が自在に人の、心の中に入ってくるんだろうなと。
 このところ、よくピアノの演奏を聴いているのに気づきます。
オイゲン・キケロもそうですし、辻井伸行さんのピアノ等、クラシックからポップスまで何でもありですね。
「音楽に国境なし」そして言葉の壁もありませんね。
皆さんのおかげで音楽のジャンルが広がったように思います。
次はどんな出会いがあるのかな?



  
B!