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たけやだよりVOL.27  その2

<シクラメン>
「あっ しまった!」と思った時にはすでに、くた~っと鉢から広がり出た花や葉は、ひん死の状態に見えました。カウンターであんなに元気に咲き誇っていたシクラメンが、年末三十一日から翌一日の寒波と雪とにやられているのを発見したときの後悔です。
おせちの準備のために「ちょっとだけ」屋外に置いたつもりでした。しかしそのまま忘れてしまい発見したときには後のまつり。
「このての花は霜に弱かけん、もうだめやなぁ」というのが大方の予想でしたが、どうしても諦め切れず、「頑張ってね! 頑張れるよね! まだまだよね!」などとエールを送りつつ、花に懇願していました。
 それから数日、ヨロヨロと細い首をもたげて、うすいピンクのシクラメンが咲き出しました。けれどもぐったりとして、力のなさがいよいよあわれで・・・。でも、「がんばってね~ いいこね~」などと話しつつ、「あんたたちも しっかり支えてあげんば」と周りの葉っぱを立たせてやると、不思議です。元気のなかった葉っぱたちが、しゃんと起き出して、その葉の上に花を休ませるような絵が出来ていました。
もう「頑張って!」とも言えず、ただ、ありがとうの想いだけになりました。



  
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