記事一覧

たけやだより vol.48 その1

〈春を探しに〉

 春といえば山菜。蕗の薹が出始めたと聞き、友人の家の裏山へ出かけて行きました。
この日は、まだまだ小さい芽だったので、
「後日、また来るね」と約束してから随分と日が経って、ようやく今日、再度挑戦。
 友人は留守でしたが、もう花の咲いたフキノトウばかりが目について、「遅かったんだぁ」と思いました。
それでも初めて奥の方まで登ってゆくと、辺り一面、蕗一色でした。
採るものもなく、しゃがんでゆっくり周りを見渡すと、
何だか静けさだけがそこに
在りました。老木にはツルが幾重にも絡まり、うっそうとした、まるで山の中にいるような感じでした。
美しい庭園ももちろん愛でますが、こんな風にボサボサの景色って、ゆったりと安らぐんですね。
方位方住とでも言うんでしょうかねぇ。
ありのまま、そこに蒔かれた種たちが、それぞれいのちを咲かせて、
持てる物をあるがままに天に向かって伸ばしているっていう感じは、とても美しいと思うんです。
 滅多に写真は取らないのですが、お伝えしたいなと思ってパチリ。
でも、写真は全体の一部を切り取るので
全体ではないんですよね。画面に入りきれません。
写真家の人たちは自分の伝えたいものを、この枠の中に入れないといけないので大変だろうなと、素人ながらに思いました。
今日はとても良い時間を過ごさせて頂きました。



  
B!