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たけやだより vol.47 その3

ちょっと紀行文?
 九月の半ばに長野県の諏訪に行きました。もう二〇年近くお会いしていない古いお客様ですが、
何故かしら心にいつも掛かるような存在だった伸子さんにお会いするためです。
ちょうど御柱の祭りが終わった時期で、諏訪神社では人もまばらでした。
記念写真に納まった私達は、そのまま伸子さんのお宅まで
ひとっ飛び。
 高島城のすぐ近くにある素敵なお住まいでした。なんと! 家に温泉がある!
檜のお風呂に温泉を引き込んで、毎日毎日ゆったりと贅沢な時間を過ごされているんですよ。
 私は湯当たりする方なので、温泉に憧れはあっても長湯は出来ないたちなんですけど、
とっても気持ちの良いお湯でした。ほんのりと檜の香りのする大きな湯船。
溢れ出るお湯に「もったいない!」と思いながら身を沈めると、
本当に「シアワセ」という言葉しか出てこないんですよ。
 「このお風呂だけが自慢で唯一の贅沢なんですよ」とご主人がおっしゃるように、掛け値なしの癒しとやすらぎがありました。
翌朝もまた朝風呂を頂きました。
 そうなんです。
実は泊めて頂いたんです。
空港へのお迎えから、心づくしの手料理、それもご夫妻の共同作業による素敵な
ディナーでした。もちろんワインや日本酒もあり、思いっきり飲んでおしゃべりを
楽しみました。伸子さんも宵っ張りで、
深夜までお付き合い頂きました。
 私はそんなに図々しい人間でもないと思うんですけど、我が家に居るようにリラックスしてしまうんですね。
「絶対もう一度伺いたい!」と思いました。それで「次は主人と一緒に来ます。泊めてください。」とお願いすると快諾頂き、
何だか「親戚」になってしまった私達でした。
伸子さんの分身のような作品たちに会いたいと思ったのも、諏訪行きへの動機でした。
 有名な作家さんですから、作品はネットで拝見したりしていました。
ですけど実際に会いたかったんです。
素敵でした。
 数々の作品から溢れてくる優美な気配。
また、幼い頃を思い出させてくれるようなぬくもりのある作品。
紙面に限りがある為に、ご紹介出来ないのが悔しいのですが、手の込みようは、
職人技ですよ。ホントに!
それにしても沢山の注文に応じるために肩を壊したなんて、ぞっとしますよね。
 普段はなかなか写真を撮ることのない私なんですが、あれもこれもと映して回り、
携帯に沢山納めて大満足。
「簡単に作れるものもあるんですよ。」
なんていう伸子さんの甘い言葉が
寝た子を起こすようなきっかけになって、またまたムクムクと「私も作ってみたい病」が始まりました。
伸子さんから教えて頂いたことも挑戦したいし、頂いた型紙も持ち歩いているんです。
毎日、たけやに飾ってある作品を眺めながら
「今度の休みには作ってみようかな」などと密かに決意している私です。



  
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