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たけやだより vol.46  その3

〈もらわれて〉
 遠路よりお越し下さった三人娘?(今では娘とは言い難き妙齢のご婦人方ですね)
初めいてお会いしたのに、どこか懐かしさを感じるのは、
同じ時代を生きたもの同士の見えない絆のせいかしらとも思うんですね。
カウンターに座られると「どくだみの花」が描かれた絵を手に取り、しげしげと見つめ、やがて、
「これ、素敵だわ~」を繰り返されました。
 その絵は、日頃、抽象画の大作を描く友人が、珍しく、小さな花々を描いたものを私の求めに応じて持ってきてくれたんです。
いろんなお客様の目に留まり、「きれいねぇ」と和ませてくれ、癒しも運んでくれていた、小さな額に納められた作品でした。
「それ、お持ちになりませんか?差し上げますよ」と切り出した私に、
「エーっ!、でも、いいんですか?」
「大丈夫ですよ、私の友人で、絵描きさんですから気に入ってもらった方の手元にあるほうが、彼女もきっと喜びますから」と言いましたら、
他の方も、「素敵ねぇ、素敵ねぇ」とおっしゃいます。
ついつい後の二枚の絵もお見せすると、「わあ~すばらしい!」ということになり、三枚の絵は福岡と東京に貰われて行きました。
翌日、作者の
エミさんに報告しましたら
「そうですか、嬉しいですね」
とのコメント。
 でも、たけやのカウンターが寂しくなったから、また描いてね、エミさん!
個展が終わってからでいいから!



  
B!