記事一覧

たけやだよりVOL.35  その3

<不思議な感じ>
大きな病院に行くと「○○さま」と呼ばれることがあります。チョット変な感じです。
以前、銀行でも「さん」から「さま」に変わった時にチョット違和感を感じましたが、その時の比ではありません。
「私は「お客様?」という感じですかね。元々病気になりたくはないですから、本来は行きたくない場所の一つです。
でも、お釈迦様もおっしゃっているとおり「生老病死」の理のままに、人間は病院のお世話になることになります。
お世話になるのであって、お客さまではないように思います。
逆にぐっと隔たりが出来てしまうようにも感じます。
 この頃は「接遇」なるものが重要な「新人類」が出現しているようですが、
病院でもそんなところが影響しているんでしょうか。
 ところが、です。店主が入院した時には、その大きな病院でも、一度も「さま」と、言われず「さん」でしたよ。
入院患者には「さん」なんですが、私は決して、「軽んじられている」とか「患者を馬鹿にしている」などとは思えませんでしたね。
むしろ、ナースの皆さん方に親しみを持ち、一緒に同志として闘ってくださる医師を始めスタッフの方々には感謝しています。
 まあそれでも大人はいいでしょう。それぞれ事情もあるんだろうなで済むこともあります。
でも、子供さん方はどうでしょう?「さま」と呼ばれて、「自分が病院に来てやっている」
「病気を治させてやる」なんて勘違いする小さい人がいないでしょうか?
診察するお医者様も、やはり小さな人に「さま」とおっしゃるのでしょうか?
子供だから軽んじてよいと、私は言っているのではありません。
すべての存在には魂への畏敬の念を持ちながら、ともに生き合うものとして、出会いたいなと思うばかりです。
言葉の上では「さま」でも心の中に人が住んでいなければ、「慇懃無礼」にもなりかねないのかなと思います。
 私は「様」という言葉が好きです。店の中でも「奥様はお変わりありませんか?」などと言いますし、
「様」という表現はとても美しいですし、大切にしたい言葉だと感じています。
けれども、病院では「○○さん」と親しみをこめて、呼ばれたいと思うひとりですね。



  
B!